wastewater-treatment
排水処理とは?
- TOP
- 排水処理とは?
Content 01基準値以下になるよう処理して放流する「排水処理」
工場や施設、家庭から排出される排水は、そのまま自然界に流すことができません。水質汚濁防止法などの法規制に基づき、定められた基準値以下になるよう処理してから放流することを「排水処理」と呼びます。
排水処理とは
排水処理とは、工場や各種施設、家庭で発生した排水を、放流先や下水道に流せる水質に整えるための処理を指します。
産業排水には有機物・浮遊物質・油分・化学物質・重金属などが、家庭排水には食品残渣・洗剤・し尿などが含まれます。これらをそのまま放流すると、河川や海の水質汚染、生態系への悪影響、近隣の生活環境への影響につながるほか、水質汚濁防止法などの法令違反となるケースもあります。そのため、排水の性質や放流先に応じた処理を行い、放流基準を満たす水質に整えることが、環境保全や安定操業を支える重要な工程となります。
排水処理の工程
排水処理は、段階的な工程を経て排水を浄化していきます。一般的に、一次処理・二次処理・三次処理の3段階で構成され、それぞれの工程で発生した汚泥は、別途汚泥処理工程で処理されます。

一次処理|大きな固形物や油脂類の除去
一次処理は、排水に含まれる比較的大きな固形物や油脂類を、物理的な方法で取り除く工程です。代表的な処理として、スクリーン処理(金網状の設備で大きな異物を分離)、沈砂池(流速を緩めて土砂を沈殿分離)、油水分離(比重差により浮上した油を回収)などがあります。後工程の処理装置への負荷を軽減することが、一次処理の主な目的です。
二次処理|生物処理による有機物の分解
二次処理は、微生物の働きを利用して、水に溶け込んだ有機物や細かい浮遊物を分解・除去する工程です。代表的な方法が活性汚泥法で、曝気槽で好気性微生物を活発に活動させ、汚れを餌として摂取・分解させます。生物処理の過程では、増殖した微生物の死骸や塊が「余剰汚泥」として発生します。
三次処理|高度処理による仕上げ
三次処理は、二次処理で除去しきれなかった微細な浮遊物・溶解性物質・色度・臭気などを除去する工程です。凝集沈殿法(凝集剤でフロックを形成し沈殿分離)、砂ろ過法(残留浮遊物を物理的に分離)、活性炭吸着法(臭気・色素・有害物質を吸着)、消毒処理(病原微生物の死滅・無害化)などを、放流先の水質基準や再利用目的に応じて組み合わせます。
汚泥処理工程
排水処理の各工程で発生した汚泥を、濃縮や脱水によって減容化し、処分や再資源化を行う工程です。排水を浄化する水処理系統と連携して機能し、排水処理システム全体を支える重要な役割を担っています。
特に二次処理(生物処理)で発生する余剰汚泥は、一般的に99%以上の水分を含んでいます。そのため、汚泥を効率的に減容化することは、処分費の削減や環境負荷の低減において重要な課題です。
汚泥脱水機は、汚泥中の水分を分離して体積や重量を大幅に削減する設備です。排水処理設備の運用コストを左右する重要な役割を担っており、汚泥処理工程の中核となります。アムコンでは、汚泥脱水機ヴァルートデュオ™/ヴァルート™による汚泥の減容化をご提案しています。
排水処理方式
排水処理方式は、大きく「生物学的処理」と「物理化学的処理」に分類され、排水の性質や放流先の基準に応じて組み合わせて行われます。
生物学的処理
- 標準活性汚泥法
曝気槽で好気性微生物に有機物を分解させる代表的な処理方式

- OD法(オキシデーションディッチ法)
長時間曝気により有機物を分解する、小〜中規模施設向けの処理方式

- 膜分離活性汚泥法(MBR)
活性汚泥処理に膜分離を組み合わせ、固液分離を行う処理方式

- 回分式活性汚泥法(SBR)
一つの槽で曝気・沈殿・排出を時間ごとに切り替える処理方式

- 嫌気性消化法
嫌気性微生物により有機物を分解し、メタンガスを回収する処理方式
物理化学的処理
- 凝集沈殿法
凝集剤で微細な汚れをフロックにし、沈殿させて分離する処理方式

- 加圧浮上処理(分離)法
微細気泡を排水中の浮遊物に付着させ、浮上させて分離する処理方式

排水処理の使われ方|業種別の役割
排水処理は、業種や排水の性質によって求められる処理が異なります。代表的な使われ方をご紹介します。
食品・畜産・食肉加工業
高濃度の有機物や動植物油を含む排水が発生する業種です。有機物分解のための生物学的処理が中心となり、後段に凝集沈殿や吸着処理を組み合わせるケースもあります。
化学・素材・機械工業
酸・アルカリ・難分解性物質・重金属など、多様な成分を含む排水が発生します。中和処理・凝集沈殿・吸着処理など、排水成分に応じた処理を組み合わせて構成されます。
下水処理場
生活排水・雑排水を中心に、大量の排水を安定的に処理することが求められます。生物学的処理を中核に、臭気対策や処理水質の安定化を図る運用が行われます。
アムコンの排水処理ソリューション
排水処理現場のお悩みに対して、以下のソリューションをご提供します。
COD除去用 活性炭ろ過装置

排水中に含まれる難分解性有機物や色度成分を、活性炭の吸着作用によって除去する装置です。生物処理の後段に設置することで、生物処理では分解が難しいCOD成分を低減し、放流水質の向上を図ります。化学・医薬品工場、最終処分場の浸出水処理など、より高度な排水処理が求められる用途で導入されています。
水処理薬品ハイブリッドWシリーズ

バルキング抑制剤・汚泥改質剤・栄養剤・微生物製剤・消臭剤・油脂処理剤など、排水処理現場のさまざまなトラブルに対応する水処理薬品です。
排水分析サービス

自社ラボにて、COD・BOD・SSなど各種水質項目の分析を行っています。装置や薬品の選定に必要な水質確認から、運用中の水質モニタリングまで幅広くご活用いただけます。
※水質検査の専門サイト「水質分析.com」へ移動します。
排水処理のご相談はアムコン株式会社まで
アムコンでは、排水分析・処理テストをもとに、お客様の排水性状や運用条件に合わせた最適な処理方法をご提案します。水処理薬品、COD対策、汚泥脱水機などを組み合わせ、排水処理設備全体の改善をサポートします。
「処理水質を改善したい」「汚泥処分費を削減したい」「既存設備の運用を見直したい」など、現場のお困りごとからお気軽にご相談ください。

